2次試験へ向けて①

2次試験

過日、8月5日、6日に1次試験が行われた。合格者は10月29日(日)の2次試験へ進む。

何度も書いたが、私は令和3年度の1次試験に合格したものの、2次試験は不合格だった(AACB)。

翌年度に合格(AAAA)したのだが、不合格だった前の年を振り返ると、足りないものがあった。

2次試験に必要なもの。それは

①知識②論理展開③解くスピードの3点であると考えている。

①の知識は1次試験の知識であるが、選択式と違い、

2次試験は記述することになるので、「書ける」ようになるための練習が必要になる。

②の論理展開は答案の書き方の作法である。

「課題は?」ときかれたら、「課題は○○である。具体的には①○○②○○③○○である」と答える。

「助言は?」という設問なら、「○○を助言する。具体的には①○○②○○③○○である」と答える。

つまり、きかれた題意に対して、素直に答える。

さらに③の解くスピードだが、これが合否のバロメーターになると思う。

つまり、80分の時間内に解けない場合は、まだまだ①②の練習不足といえる。

5分、10分と時間が余る状態になって初めて合格レベルといえる。

それに近づくにはどうすればいいのか、今日はこれを書きたい。

中小企業診断士2次筆記試験 事例Ⅰ~Ⅲの共通解法セオリー

中小企業診断士2次試験は「相対評価」の試験です。すなわち受験者の上位18%の解答から外れない答案を作成することが重要です。それが「60点以上」の答案です。また、合格者と不合格者にはある特徴があります。それは、試験時間が余るか、足りないかです。合格者は試験時間内に答案を書き終え、見直す時間さえある一方で、不合格者は時間が足りず、最後は消しゴムと格闘しながら答案を埋めるだけということも少なくありません。この差は何でしょうか。それは答案作成前の準備の差です。試験開始後、まず何をすればいいのか。それが分かっているかどうかで、すでに20点の差がついているのです。
試験は情報戦です。限られた時間内で合格者は要領よく情報を整理し、答案を作成するという一連の型を訓練によって身につけているのでムダがありません。今回は、初めて2次試験を受験する方や複数回受験者に、考えることなく情報を整理するルーチン作業をお伝えしたいと思います。

中小企業診断士2次試験与件文の構成

1.与件文を4つの要素に分解しながら読む
①「外部環境」の変化 ⇒ PEST(政治、経済、社会、技術)、SWOTの機会と脅威、競合や市場など
②「内部環境」の変化 ⇒ 強みと弱み+事例Ⅰは組織人事、事例Ⅱは自社商品、事例Ⅲは営業販売プロセスと生産プロセス、QCDなど
③「問題や課題」の変化 ⇒ 問題と課題の違いを理解する。「できていないこと」が問題なら、課題は「解決のためにすること」である。
④社長の想い ⇒ あるべき姿、理想の記述なので、必ず実現する方向で助言の解答を結ぶ。

与件文をどのように読めばいいのかわからないと悩む受験生は多い。

だが、与件文の構成は毎年ほぼ同じである(上記の図参照)。

まず、事例企業についての紹介で始まり、

創業時から現在まで、創業社長から現在の社長までの会社が変遷した経緯が書かれている。

すなわち、外部環境の変化と内部環境の変化に挟まれ、問題や課題が生じる。

ある外部環境の変化に対して内部環境を変えることで課題に対応する。

事例Ⅰなら組織体制を変える。事例Ⅱなら商材やサービスなどのビジネスモデルを変える。

事例Ⅲなら販売と製造プロセスを変える。

そして、現在社長から将来への想い、あるべき姿、理想が語られる。

したがって、与件文をこれら4つに当てはめて読み進めていくことが必要となる。

どれが内部要因なのか外部要因なのか、課題なのかわからないという人も多い。

これは「慣れ」である。

与件文をフレーズごとにハサミで切り抜こう。

そして、「外部要因」「内部要因」「課題・問題」「社長の想い」と書いた下に並べてみよう。

もちろん、会社の時代ごとにまとめることが必要である。

例えば、創業時の外部要因と3代目の時の外部要因を間違わないように。

並べたら、声に出して説明する。

「創業時の外部要因は○○であり、内部要因は△△であった。

課題は○○である。具体的には○○である。

そして、ネガティブ要因があり、○○に変化することで対応した。」

声に出して説明できれば、設問に書くこともスラスラできるようになる。

(②へつづく)