2.与件文のネガティブな表現に印をつける
「しかし」「ところが」「他方」「一方で」といった部分を△で囲む。
「できていない」「行われていない」「すぐには向上せず」「解消されていない」「難しい」などの否定的な文言を△で囲むか文節に線を引く。ネガティブな部分は設問の題意と直結する部分であり、必ず問われる論点と考え、全てチェックする。
試験場では、数色のマーカーを用意している受験生が多かったが、
自分は、2回ともシャーペン1本で臨んだ。時間がもったいないと思ったからだ。
「試験を始めてください」の試験官の言葉で与件文を読み始める。
設問は読まない。
自分は、設問を読むと、設問が気になって、与件文が頭に入らないから。
まず、設問はさておいて、与件文の構成を理解することを優先する。
与件文を4つの要素に分解しながら、読み進めていくが、
ネガティブな部分を「△」で囲みながら読むようにする。
多くは、逆接の接続詞が多い。
ネガティブな部分は、設問で必ず問われる論点である。
「課題」として直接きかれるか、また助言としてどのように解決したらよいか、
とにかく「回収」されることは間違いないので、必ず全ての部分をチェックしよう。
3.カッコとじと追記や補足の部分に注意する
カッコとじは解答で使用する場合が多い。また「さらに」「また」「そこで」等の補足の部分は、ネガティブの「理由」となることが多く、解答で使用するヒントになる。
他にチェックしたい部分として、カッコとじ、追記、補足の部分である。
ここは設問で答えた結論の「根拠」として書くことを求められていることが多い。
つまり、ヒントである。
2次試験の模範解答は公表されないが、
採点する上で、採点の根拠としての模範解答は必ず存在するはずである。
そして、模範解答があるなら、解答に導くためのヒントが与件文の中にあるはずである。
それが、このカッコとじと追記や補足の部分だと考えている。
このヒントを直接書かせる場合もあるが、多くはここから論理的に導ける内容となるはず。
そして、それは与件文の中にある言葉が使われていると考えている。
ここまで読んでいただいた方には、うすうす気づいている方もいるだろうが、
2次試験は、与件文に書いてあることから外れることなく、解答する。
すなわち、国語の作文なのだ。
だから、与件文に書いていない、自分の意見を書くことは、加点から遠ざかる行為である。
合格後に実務補習を受けることになるが、
そこで、一緒に受ける5人の合格者と出会う。
雑談のなかで、何回目で合格したかというような話になるが、
受験回数が多い方は、実務補習で診断報告書を作成するに当たって、
自分の経験や意見を中心にまとめる方が多いようにみえた。
なぜ、そうなるのかというと「自分の経験だから」と答える。
だから、報告書の内容を読んでも、ピンとこない。
あくまで、これは「試験」なので、与件文が神様である。
自分の意見ではなく、与件文に書いてあることを使って解答をまとめよう。
4.解答は基本的に与件文から引用する形で論理展開する
60点をキープする上で必須なのが、論理展開の型である。設問で聞かれていることを最初に書く。「課題は①」「助言は①」と箇条書きにまとめる。「なぜ」で聞かれたら、「①~するため」「~するから」とシンプルに展開する。
ここに書いてあることは、基本的に「60点」を狙う方法である。
60点を目標にすれば、大外しすることはない。
したがって、与件文を根拠にして、論理を明確にして解答を作成する。
最初に、まず結論を書く。聞かれた題意に対する結論である。
結論は抽象的な内容でも構わない。とにかくワンフレーズで書き切る。
次に、「具体的には①②③である」のように、理由・根拠を箇条書きで書く。
書き方は、過去の投稿の解答例を参考にしてほしい。
5.よくわからない問題は、最大公約数的な内容にまとめて60点をキープする
何を書いていいのか迷う「助言」の設問に多い。与件文の該当部分の前後を読み、ネガティブな箇所と事実関係の箇所をピックアップし、ネガティブを改善する方向性で論理展開する。
一次試験の知識を使うのではなく、与件文から材料をピックアップし、ロジカルに解答をまとめることが最重要です。グダグダな構成にならないように、シンプルかつストレートに言い切る「型」を現状、課題、助言の3パターン用意し、この通りに書く訓練をしましょう。
基本、与件文にある文言を使って書くことでOKであるが、
やはり、何を書いていいのかわからない設問というのも出てくる。
そういった場合は、設問のポイントとなっているネガティブな部分の前後をよく読んでみよう。
なぜネガティブになっているのか、前後に説明がされているはずである。
説明がされていなくても、事実がサラッと書いてあるだけの場合もある。
なぜ、ネガティブなことになり、その結果、どうなったのか。
その説明をそのまま書く。
「~と思う」とかの書き方は絶対NGである。
「である」と必ず言い切る形で締めくくる。
いかに説得力を持たせる書き方をするかというのも加点されるはずである。
だから、字数が足りないから、最後に何か付け足そうというくらいなら、付け足さないか、書き直したほうがいい。
それくらい、設問の書き方というのは重要である。
また、最初の設問から最後の設問まで、実は論理がつながっていることが多い。
なので、解答を順に読んでみて、論理がつながっていれば合格点であるが、
最初のころは、つながっていると中々思えない。
与件文の構成を理解していれば、自然とつながっている解答になっている。
2次試験の練習としては、過去問を解くことが重要になるが、
必ず時間を測って解こう。
また、事例Ⅰ~Ⅳの得点構成であるが、
自分が1回目の不合格の時は、事例Ⅳで高得点を狙い、
事例Ⅰ~Ⅲは60点をキープしようという作戦であった。
ご存知のとおり、令和3年度は事例Ⅳが難易度が高い年だったので、
思うような得点が取れなかった。
2年目は全事例において60点キープを目標とした。
大外し、大コケはしないと肝に銘じて、
20点の設問なら、12点を取れる解答を心掛けた。
60点の解答というのは、いわゆる「間違いのない」内容である。
与件文の内容は省略してでも、全部、単語を盛り込む。
まさにMECEである。
間違いではない。与件文に書いてあるのだから。必ず加点されるはずである。
そう、自信をもって、「である。」と書き切る。
これが王道の解答パターンだと自信をもっていえるから、
仮に何回受験しても、落ちることはないと思っている。
いわゆる「開眼」というのは、こういうことかなと思う。
大したことではない。当たり前のことを当たり前に書く。
「ふぞろい」の解答とかを書写したりしたこともあるけど、
与件文から解答を作成するという練習を繰り返したほうが効率がいいと思う。
短文にまとめる要領というのも練習次第。
しつこいようだけど、迷ったら、ネガティブのチェック部分(△)に戻って、
前後の部分をよく読むこと。これを因果になるように作文する。
これだけで、すでに50点の解答になっている。
あとは、「結論(抽象)⇒根拠(具体)①②③である」のパターンで書く。
過去問の量だが、そんなに解かなかったと思う。
2回目だったから、5年分くらいしか解かなかった。
上記のやり方がわかれば、あとは与件文を分解する練習だけで十分だから。
2次試験まで、あと2か月。
ぜひ、合格を勝ち取ってほしい。
最後に、試験はフィクションだといいたい。
テストに合格するだけが目標であると割り切ろう。
与件文だけで合格には必要十分である。

