3日目の2/12(土)に向けて報告書を作成しつつ、平日にもかかわらず、メールが頻繁に交わされている。
リモートワークなので自宅で仕事をしているが、他の人は一体、本業は大丈夫なのだろうか。
そんなことはお構いなしに、メールの返信が早い。
何を書いていいのか、こういう内容を書くつもりだが、大丈夫なのか?
戦略や重要提言との整合性は合っているか。
そんな内容のメールが多かった。
今回の企業は、10年後の経営目標として売上10億を明言しているので、
社長の思いに沿う以上、これを戦略の目標となることは確定しているが、
どうやって売上10億を目指すのか、財務と営業で定量的な数値目標と根拠をすり合わせて示す必要があった。
しかし、同時に2期連続の営業赤字でもあったので、まずは損益分岐点売上高を実現し、赤字からの脱却を図るのが第一。
また、人事組織面からみると、営業部と開発部で人的資源が分散し、組織力が発揮されず、離職率も高い状況にあった。
社長は人間的にもすばらしく、リーダーシップがあり、経営についてもよく勉強されていた方であったが、
社長と社員に距離があるように自分には見えた。
メールは読みつつも、自分のパートだけで精一杯。
ほぼ全員がそういう状態にあり、何を書けばいいのかというシンプルな疑問に対して自分も答えてはいた。
例えば、財務パートで書く方向性としては、
『3年間のキャッシュフローとCVP、財務分析(収益性、効率性、安全性)の表を作成し、
現状、課題を抽出し、戦略に合わせて提言するという方向性だと思います。
また、提言は営業目標と整合させることになると思います。』
上記のメールを返した。
ただ、財務パートの担当者は、2次試験の知識をベースにするだけでなく、もっと深く掘り下げた提案をしたいという思いがあった。
10年後の売上10億を目指すのではなく、まず赤字脱却を目指すべきという現実的な提案である。
満足のいく提案を作成するには時間が圧倒的に足りなかった。
自分は、何とか10ページほど書き上げた。
現状、課題、提案
そして、3日目の2月5日(土)を迎えた。
食欲もなく、ただひたすら悩みに悩んだ5日間だった。
この時の先生は、とにかく自分たちで考えなさいという方針であったので、
自分で考えるしかなく、とにかく何事も時間がものすごくかかった。
実習テキストだけでなく、図書館で人事開発部の本を借りたり、ネットで調べたりした。
しかし、結論としてはあまり役に立たなかった。
自分の結論としては、本当にこの会社に必要な人事施策を自分の言葉で表現することだった。
それしかできませんというのが結論だった。
そこからスタートし、自分の回答を2次試験の知識や理論で肉付けしていった。
いわゆる開き直りである。

